アクティングコーチ田中てつ

スタニスラフスキー・システム実践日記

私は誰?演じるための第一歩とは?世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システム⑥
演じるために私がしたことリスト

私は演じるために何をしたのかを思い出せるだけ思い出した。
先生はそれをホワイトボードに時系列にまとめた。


何があったのかを思い出す

何があったのか?
何を感じたのか?
何を考えたのか?
どう動いたか?
何を言ったのか?
何を言われたのか?

 ...
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俳優を不自由にしている無意識下の呪縛を解く方法とは?世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システム⑤

 覚えたことを忘れられるか?


「演じてみて、ここは良かったなというのはどんなことですか?」

 

「良かった?うーん…あえて言うなら段取りとかセリフは完璧だったような…」

 

「そうですね!素晴らしかったです!では、もし、...

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演技を左右する魔法の言葉 世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システム④

考えるな、感じろ!正確であれ


「パチン!」

 

アクティングコーチが手を打ち、言わばテイクが終わった。

 

「はい!ありがとうございます!実に素晴らしかったです!」

 

「いえ…はい、ありがとうございます」

 

「...

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サイコパスなアクティングコーチの正体とは?世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システム③

無邪気なアクティングコーチのいたずら



「さあ、始めましょう。しかし、演じてはいけない…」

どうやって、ココを抜け出そう。
と考えていると突然。

「パチン!」

と、灯りがついた。

そして、彼が笑っている。

 

「いや…アハハ!…というか、...

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さあ、始めよう、しかし、演じてはいけない!世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システム②
暗闇のスタジオ

もう、後悔していた。

小さなビルの一室。
私は三方を暗幕に囲まれた薄暗いスタジオの中心で椅子に座らされている。

私ひとりだ。
他に参加者はいない。
灯りは一灯のスポットライトのみ。
それが正面から私に当たっている。

なぜ、この古びたビルを見て引き返さなかったのか?
...

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世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システム①

 アマンダとして舞台に立つソワレ

薄暗い、舞台袖で私は自分の出番を待っている。袖に控えるスタッフの背中。緞帳を束ねているロープ。書き割を押さえる黒褐のシズ。そこに現実が確かに見えている、でも私の身体は半ば物語の中。

一歩踏み出せば、...

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もう、誰も傷つかないために、世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システムの教科書を創ろう!

noteの場をお借りして「世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システムの教科書を創ろう」という投稿をしています。 なぜか始めると物語風になってしまっているのですが、かえって読みやすいと好評を得ています。...

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「行動は人間にしかできない!」あなたはこの理由が答えられますか?

「行動は人間にしかできない!」

 前回のブログではリアリズム演技を目指す多くの俳優が苦手とする「効果的な役の目的の見つけ方の秘訣」を共有しました。 

しかし、そもそも、「なぜ俳優は役の目的を見つける必要があるのか?」「なにがそれほど効果的なのか」を十分に理解していないまま「...

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ベテラン女優A(演技歴10年)とアクティングコーチ田中てつとの往復書簡「役になりきりたいですか?だったら役の目的は考えてはいけません!」

ベテラン女優Aとの往復書簡を24週分公開!

なぜ、演技教材「みんスタ」はベテランにこそ喜ばれたのか? 

 「みんなの演技力を劇的に向上させるスタニスラフスキーシステムの本当の使い方オンラインコース」(※略して「みんスタ」)を昨年12月にリリースして一年が経とうとしている。

...
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54歳から優れた映画監督になる方法とは?

 アクティングコーチという仕事に宗教的熱狂さえ感じるが…

 2009年6月、品川区のゼームス坂にStudioAcotorsArtを開き、アクティングコーチとして仕事を始めてから12年と3ヶ月が経った。

我ながら天職だと思っている。

コーチング自体にも、その結果...

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