アクティングコーチ田中てつ
スタニスラフスキー・システム実践日記
私は演じるために何をしたのかを思い出せるだけ思い出した。
先生はそれをホワイトボードに時系列にまとめた。
①何があったのかを思い出す
何があったのか?
何を感じたのか?
何を考えたのか?
どう動いたか?
何を言ったのか?
何を言われたのか?
覚えたことを忘れられるか?
「演じてみて、ここは良かったなというのはどんなことですか?」
「良かった?うーん…あえて言うなら段取りとかセリフは完璧だったような…」
「そうですね!素晴らしかったです!では、もし、もう一回やるとしたら100点に近づけるために、何ができそうですか?」...
考えるな、感じろ!正確であれ
「パチン!」
アクティングコーチが手を打ち、言わばテイク2が終わった。
「はい!ありがとうございます!実に素晴らしかったです!」
「いえ…はい、ありがとうございます」
「今の演技を少し振り返ってみましょうか?演じてみてどうでしたか?」
...無邪気なアクティングコーチのいたずら
「さあ、始めましょう。しかし、演じてはいけない…」
どうやって、ココを抜け出そう。
と考えていると突然。
「パチン!」
と、灯りがついた。
そして、彼が笑っている。
「いや…アハハ!…というか、これじゃあ、演じるも何も…」
腹を抱え...
もう、後悔していた。
小さなビルの一室。
私は三方を暗幕に囲まれた薄暗いスタジオの中心で椅子に座らされている。
私ひとりだ。
他に参加者はいない。
灯りは一灯のスポットライトのみ。
それが正面から私に当たっている。
なぜ、この古びたビルを見て引き返さなかったのか?
エレベーターが故
アマンダとして舞台に立つソワレ
薄暗い、舞台袖で私は自分の出番を待っている。袖に控えるスタッフの背中。緞帳を束ねているロープ。書き割を押さえる黒褐のシズ。そこに現実が確かに見えている、でも私の身体は半ば物語の中。
一歩踏み出せば、私は役として生きることができるという確信が身体の中心で熱い。
...noteの場をお借りして「世界で一番やさしいスタニスラフスキー・システムの教科書を創ろう」という投稿をしています。 なぜか始めると物語風になってしまっているのですが、かえって読みやすいと好評を得ています。 これまで有料でお伝えしていたことを無料でお伝えしていく理由は以下の通りです。 中身はnot
...「行動は人間にしかできない!」
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アクティングコーチという仕事に宗教的熱狂さえ感じるが…
2009年6月、品川区のゼームス坂にStudioAcotorsArtを開き、アクティングコーチとして仕事を始めてから12年と3ヶ月が経った。
我ながら天職だと思っている。
コーチング自体にも、その結果、俳優が素晴らしい演技をすることに...